2006/03/08
王手門酒造 (宮崎県)
 本日は福岡を午前中に出発して、ひたすら九州自動車道を南下。
 南那珂郡北郷町というところにこの蔵元はありました。
 まだ地区整理の途中のような場所で、田園風景のなかにポツリと建っています。(実はナビにもでてこなかったので、村役場で道を聞いて辿り着いたのですが・・・)

 蔵元に伺う前に近所のご飯屋で昼飯を食べたのですが、醤油の甘さとキープボトルが全て黒霧島だったことで、改めて九州やなぁ・・・。と改めて思いました。
昼過ぎに蔵元に到着。
平成17年に移転、新築した蔵元は非常に大きく、綺麗でした。
入り口の仁王像がまたインパクト大です。
蔵元の受け付けです。

入った瞬間、ここは蔵元・・・?
と思うほどの空間です。

ちょっとしたレストランやブティックを思わせるインテリアやディスプレイです。
 受付から一歩入ると、まず出荷場があるのですが、ここのスタッフの皆さん、同じトレーナーを着て作業されてます。
 後で聞いたところユニフォームだそうです。
 こういう細かいところにもこだわりを感じました。
 芋の選別をする所です。

 使えない部分を切り取ったりするのですが、その際に大体本体の4/5から1/2位になるそうです。
 芋です。

 この蔵元は年間で黄金千貫、紅寿、紅東など、その時期に旬な芋を使い、それぞれの銘柄を造り分けています。

 同じ芋焼酎でも、それぞれの芋の特徴に合わせた焼酎造りをしているんですね。
 蔵の中は、古い蔵元と違い、どこか無機的な工場という感じがしました。
 ただ、今までのノウハウを活かして、効率の良い、無駄の少ない設計になっているのでしょう。

 最先端の蔵元のひとつなのではないでしょうか。
 そろそろ帰ろうと思っていると、皆さんがなにやらソワソワと・・。
 どうしたんやろか?と思っていたら、わざわざ全員で僕のことを見送ってくれるではありませんか!
 記念に集合写真を撮って帰りました。
まとめて
 この蔵元は常に新しいことに挑戦している蔵元で、この宮崎の田園風景のなかで、非常にクリエイティブな空間やなぁと思いました。

 現副社長が、元々アーティスト肌の持ち主で、上記のインテリアやラベル、新しい商品開発など積極的に行っているのでしょう。

 今回お会いするのを楽しみにしていたのですが、出張の為いらっしゃらなかったので、次回に繰越しとなりました。

 これからもどんどん新しくて面白い商品を作ってほしいです。
番外編
王手門酒造直営店 アルデバラン
 王手門酒造を後にして、そのまま次の目的地、アルデバランへのある宮崎市へと向かいました。
 このアルデバラン、王手門酒造が経営しているお店で、以前写真で見たときのかっこ良さに是非見てみたいと思っていました。

 以前はショールーム的な存在だったようですが、僕が訪れた時にちょうど販売の許可を取り、リニューアルしたばかりでした。
 店の外観です。

 とても酒屋には見えないですねぇ。
 
 この時点で非常にワクワクしていました。
中のディスプレイも非常に綺麗で、想像以上でした。
元々王手門酒造のラベルや瓶形は個性的な面白いものが多いのですが、このような什器や雰囲気に見事にマッチするなぁと関心しました。

 こちらのお店のマネージャーの加藤さんに色々話をうかがったところ、周りの環境とのギャップもあり、なかなか入店が少ないんです。とのこと。
 商品自体は高いという訳ではないのですが、やはり高そうに見えたり、酒屋だと認知されづらいみたいです。
 お店にはソファもあり、ゆっくりとくつろいで買い物ができる様にとの配慮もなされています。
 僕個人としては非常に面白い店で、わざわざ来た甲斐がありました。
 
 店構えやロケーション的にもなかなか難しいとは思いますが、頑張って欲しいと思いました。

 僕の目指すものとも共感できるものが多く、新しい酒屋の可能性を垣間見た気がします。


 この日は宮崎に宿泊し、翌日はさらに南下。鹿児島に向かいます。
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