2006/03/09
白金酒造 (鹿児島県)
 本日は宮崎からさらに南下。
鹿児島に入り、海沿いの道を走っていると、桜島が見えます。

 この桜島を見上げる姶良郡姶良町の海岸線からすぐのところにこの蔵元はありました。
旧蔵
 蔵元の外観です。
 
 いかにも歴史を感じる佇まいで、この一角だけタイムスリップしたようでした。
 それもそのはず、明治2年の創業で、鹿児島では一番古くからある蔵元だそうです。
 これまた古い井戸がありました。

 以前は名前の由来になっている、「白金の滝」の湧き水を使っていたのですが、今は地下水を使用しているそうです。
 歩いていると、麹箱が干してありました。

 焼酎の蔵元で、今も麹箱を使っていることに驚き、またこだわりも感じました。
 そしてさらに奥に進むと・・・
 ございました!木樽蒸留機!

 いやぁ、すごいです。
 現在この木樽の職人さんが非常に少なく、入手が難しくなっているようです。
 甕仕込みの写真です。

 現在も「石蔵」という古い蔵では、昔ながらの酒造りを継承し、実践しています。
 若い蔵人にとって、石蔵で仕込むことは、ひとつの憧れとなっているようです。
 これまたレトロ感がありました。

 石蔵で仕込む蒸米はここで放冷(適温まで冷やすこと)されます。
新蔵
 平成16年に旧蔵から少し離れたところに新しく蔵を造りました。
こちらがその外観ですが、さすがに旧蔵とくらべると現代的です。

 こちらでは、生産はもとより、貯蔵、瓶詰め、出荷等に使用しています。
 米を洗って、蒸す機械です。

 こちらの蔵には新しい機材が多く、近代的な造りもできるようになっていました。
 製麹機です。

 上記も機械でも製麹までできるのですが、若い蔵人に手作業の部分を学んでほしいとのことで、あえて製麹機を使っているそうです。
   仕込みタンクや貯蔵タンクです。

 さすがに大きい容量のタンクが多く、圧巻でした。
 出荷場です。

 この出荷場のスペースも広くとられてあり、非常に整然とされた空間でした。

 出荷作業の効率もだいぶ良くなったのではないかなぁと思いました。
まとめて
 非常に歴史を感じる旧蔵、そして現代的な新蔵。

 昔ながらの仕込みの伝統をしっかりと守り、若い世代へと継承していく姿勢を感じることができました。
 また新蔵を作ることで、今まで以上に品質の管理などがしやすくなったのではないでしょうか。

 また見学させていただいた夜に、蔵の若いスタッフの方と共に食事をする機会を頂いたのですが、皆さん非常に意欲的で、早く石蔵で仕込んでみたいと思い、技術を磨いているようでした。

 僕とも同世代位で、非常に良い刺激を受けました。


 この日は近くで宿泊し、翌日はさらに離れへと移動します。
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