2007/02/26
すき酒造(宮崎県)
 明石酒造を後に、東へ少し上がったすき村にこの蔵元はあります。

   
少し標高の高い山間部に位置しまして、
自然の多く残った環境で造られています。
 近い場所まで来ても、蔵元らしいものが見当たらず、ホンマにここなんかなぁ?と思ってたところ、宗一郎の看板が!

 失礼ですが、ここに来ても仕込み蔵があるとは思えない程、こじんまりした雰囲気です。
 まずは営業の児玉さんに挨拶をした後に、杜氏の内嶋さんにご挨拶しました。

 しかしながら本当に小さな蔵元でびっくりしました。

 蔵の方も、日本で一番小さい蔵元じゃないかとおっしゃってましたが、そうかもしれません・・・。

 しかしながら古くから手造りをモットーにされている蔵元だけあって、非常に趣のある空間で、個人的にはすごく面白い場所でした。
 蔵内の仕込みをする場所です。

 限られた空間に、所狭しと甕壺が埋められています!

 この甕壺は新品で買うと100万円近くするそうです!

 この蔵元ではもう100年近く使用している甕ばかりで、歴史が染み付いています。

 その周りに二次仕込みのタンクが、これまた所狭しと並んでいます。
 杜氏の内嶋さんです。

 去年の9月にこの蔵元にいらっしゃったのですが、以前は有名な蔵元にいらっしゃったという実力のある杜氏さんです。

 特に白麹に対してのこだわりが強く、「白麹の焼酎は甘くないと本物ではない。」とおっしゃいました。
 また甘い焼酎にしようとすると、麹がしっかりしていないとダメだとおっしゃってました。

 実際造りに携わるのは今年の仕込みからということで、「今後はもっと甘くなりますよ!」とおっしゃってました。

 また手造りに対しても意欲的で、今後が楽しみになります。
 児玉さんです。

 非常に物腰の柔らかい方でした。

 児玉さんも手造りにこだわっていきたいとの思いが強く、大量に造るよりも、限られた石数の中でこだわって、良い焼酎を造っていきたいとの思いが強いようです。

 現状の蔵だと、もう生産石数が限界ということもあり、新しく建て替えを検討されてるそうです。

 が、最新の設備・施設という方向ではなく、手造りを追求した形にしたいとおっしゃってました。

 ちゃんとした麹室を作り、今以上の完全手造り。
 また甕壺も全て現状のものを使い、できることなら現状の蔵の壁なども再利用したいとまでおっしゃてました。

 上限は2000石位の完全手造り蔵!
 楽しみです。
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