2007/02/26 明石酒造(宮崎県) |
2/26(月) ホテルを10時頃にチェックアウトし、車で北上。 宮崎県えびの市に向かいました。 ちょうど鹿児島県と宮崎県の県境に位置する場所に明石酒造はありました。 |
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まずは入り口兼直売所となっている場所で営業の田代さん、工場長の川野さんにご挨拶。 その後に田代さんが面白い所に案内してくれました。 |
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明石酒造から車で5分ほどのところにある場所で、地域信仰の神社のような所で、「金松法然」というお坊様が奉られていました。 このお坊様はかなりの大酒飲みでしたが、法力がすごく、度々村の危機を救ってきたそうです。 安永6年に往生されたのですが、亡くなる直前に「俺が死んだら、焼酎を供えて一つの願を立てろ、かなえてやる。二つ以上はかなわぬぞ、欲張りはいかん」と言って目を閉じられたそうです。 その後、この「金松法然」を「焼酎法然」「一言さあ」と呼んでいるそうです。 ここで面白いのが、供える焼酎は「明月」でないといけないそうなんです。 当時このお坊さんが愛飲していたお酒が「明月」だったからでしょう。 こんなところでも「明月」が地元の人に密着し、愛されていたことが伺えます。 |
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再び蔵に戻り、蔵内を案内して頂きました。 まずは芋を選別する所です。 芋焼酎の仕込みは盆明けくらいからということなので、行った時は動いていなかったのですが、大きなラインが組まれた立派な空間でした。 選別し、傷んだ部分を切った芋が、ベルトコンベアーで上に運ばれ、そのまま芋を蒸す機械に入れられます。 芋は昔から契約している農家から仕入れているそうです。 |
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ドラム式の製麹機です。 かなりの大型のもので、コンピュータで細かく制御できるようになっていました。 気候等による出来むらを無くすよう配慮されています。 できた麹はこのまま下の階の一次仕込み用タンクに落とせるようになっていました。 |
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連続蒸米機です。 これもかなり大型で、新しい機械でした。 米を浸漬するタンクもあるのですが、それもドラム式で、初めて見るものでした。 ここでは掛米を主に蒸していると思います。 |
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下の階へ降りまして、仕込みタンクと蒸留器があるところです。 写真は蒸した芋が出てくるところで、そのまま下のタンクに入るようになっています。 |
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これが蒸留器です。 ちょうど米焼酎を蒸留してまして、蒸留したての焼酎を味見させてもらいました。 まだ蒸留し始めたばかりの「初垂れ」部分で、60度近いアルコール度数だったのですが、非常に口当たりもよく、美味しかったです! |
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二次仕込みを終えたもろみを撹拌していました。 このもろみからは多くのガスが出る為、扇風機でガスを飛ばしながら作業してました。 |
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この明石酒造は10年程前にこの蔵を新設したそうで、非常に最新の設備と効率の良い配置だと思いました。 定番の「明月」には昔から隠し味として米焼酎がブレンドされているのですが、芋の風味と米焼酎のまろやかさが合わさって、よりソフトでコクのある焼酎に仕上げているそうです。 確かに蒸留中の米焼酎を試飲した際に、明月の美味さの秘密が少し解った気がします。 今でこそ蔵も大きくなりましたが、昔からの地元を愛する気持ちを持って、美味い焼酎造りに取り組んでいる蔵元でした。 |
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