第13回 登酒店 酒の会
今回の蔵元 油長酒造
Date 2009/07/05(Sun)
近鉄八木西口駅 「粋庵」さんにて
 今回は、奈良県御所市にて「風の森」を醸す油長酒造より、12代目蔵元である"山本長兵衛"氏をお招きしての酒の会を開催しました。

 油長酒造の創業は1719年と歴史がありますが、無濾過・無加水・生原酒をコンセプトとした「風の森」ブランドを立ち上げてからは今年で10年目。

 19BYには"笊籬(いかき)採り"という独自の搾り方を開発するなど、求める酒質を目指し続けています。

 今回お集まり頂きましたお客様には、現状の風の森のラインナップ、そして過去のヴィンテージに遡っての比較を楽しんで頂きました。


 まずは山本社長より挨拶とお話をいただきました。

 油長酒造についての簡単な説明や、風の森についての説明。

 現在、風の森ができて10年。
 この10年の間に"無濾過生原酒"を多くの蔵がリリースするようになったのは、非常に嬉しいとおっしゃっていました。

 何の小細工もなく、すっぴんの状態で飲んで頂くこの"無濾過生原酒"は誤魔化しもきかないですし、良い状態で飲んで頂く為には技術力も必要。
 そんな中で各蔵の技術力も上がり、誤魔化しなしで飲んでもらおうという気持ちが増えてきたのでしょう。

 また、奈良のお酒の歴史についても簡単にお話頂きました。

 風の森としての初めてのお酒は、奈良県産米アキツホを使用したお酒で、現在も人気の高い商品です。
 ここ最近は、油長酒造でもキヌヒカリや露葉風など、奈良県産の米を使用したお酒をラインナップに加え、良質の米を確保する為の努力もされています。

 地元の米を使い、地元の蔵が酒を造り、地元の方が飲む。
 これが理想だともおっしゃっていました。
 乾杯は、山本社長が持参してくださったお酒。

 何と1978年度醸造の古酒!
 約30年の熟成物です!

 琥珀色のこのお酒は、素晴らしく旨みの凝縮感があり、樽で熟成させたかのような風味を感じる味わいでした。

 なんて贅沢な乾杯酒。

 体に染み渡りました。
 毎回嗜好を凝らした料理を提供して下さる「粋庵」の河合さん。
 今回の料理も皆さんの笑顔が物語っていました♪
 お酒に関しましては、搾り方での味の違いを比較していただく為に、20BYのアキツホを2種類(しぼり華と笊籬採り)、そして、それ以外の奈良県産米(キヌヒカリ・露葉風)との比較。
 はたまたヴィンテージ違いで笊籬(いかき)採りと斗瓶採りの比較、そして熟成したものなど、色々な角度から楽しんでいただきました♪

 改めてアキツホのコストパフォーマンスとクオリティーの凄さを実感し、奈良県産米のお酒の可能性、そして熟成による奥深さを知っていただけたのではないでしょうか?

 今後どのようなお酒を造られていくのか楽しみですね。
ご参加頂いた皆様
 お忙しい中お越し頂きました山本社長に感謝すると共に、ご参加頂きました皆様、ありがとうございました♪
・当日のラインナップ・
1978年 純吟古酒(蔵元持参)
風の森 純米しぼり華 アキツホ 20BY
風の森 純米しぼり華 アキツホ 20BY
風の森 純米大吟醸しぼり華 キヌヒカリ 20BY
風の森 純米しぼり華 露葉風 20BY
風の森 純米大吟醸笊籬採り 雄町 19BY
風の森 純米大吟醸斗瓶採り 雄町 18BY
風の森 純米大吟醸しぼり華 山田錦 17BY
風の森 純米斗瓶採り 山田錦 16BY
鷹長 菩提もと 壷熟成酒 15BY
梅星(梅酒)
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