2007/03/12
相原酒造(広島県)
 福岡から車を飛ばすこと数時間。

 広島県は呉市にこの蔵元はあり、「雨後の月」という銘柄のお酒を醸しています。

 知り合いの酒屋さんに勧められての訪問だったのですが、非常に真面目にお酒を造られている蔵元でした。

 まずは、相原社長にお話を伺い、酒質や管理方法などをご説明いただき、その後に蔵を見せていただきました。
 写真左に見えるのが、米を蒸す甑で、右下には翌日蒸す米が見えます。

 こちらでは、米は全量手洗いです。

 しかも蒸した米も殆ど手運びするということです。

 また、麹米は放冷機を使わず、全て自然放冷します。
 麹室です。

 麹は全て箱麹で造られます。

 麹箱もいくつかの大きさがあり、使い分けているようです。
 麹室の隣に出麹室がありました。

 ここで麹を枯らしてから仕込みに使います。
 もと場です。

 ここで酒母が仕込まれます。

 この蔵元では汲み掛け(酒母育成の初期に糖化を進める為、酒母タンク内の米と水分を分け、水分を米に定期的にかけること)も手で行ってます。
 仕込タンクや貯蔵タンクが並んでいます。

 生貯蔵酒は、サーマルタンクで-5度に設定され、管理されています。
 左が酒を搾るヤブタで、右は火入れしたお酒を貯蔵するタンクです。

 なんと、どちらも冷蔵庫の中に入ってます!

 ここまでの徹底した管理には脱帽しました・・・。
 全体として感じたのは、やはり徹底した管理ですね。

 この蔵では綺麗な吟醸酒を造ってきたこともあり、その繊細な味わいを維持するための知恵や手間暇、管理をすごく感じました。

 現在は少しずつ色々な酒質に挑戦しているようですが、基本のスタンスは変わらないでしょう。

 普通酒も純米酒も吟醸酒も、全て吟醸と同じ造りで造っていることからも、こだわりを強く感じました。

 本当にお酒の事を考え、真面目に造っている・・・
 そう感じさせられる蔵元でした。
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