2006/05/15
丸尾本店 (香川県)
今回の蔵元訪問は香川県にある「悦凱陣」を醸す丸尾本店と
徳島県にある「高柿木」を醸す芳水酒造です。

この日は日帰りで2蔵回るということで朝は5時起き・・・眠い・・。
しかし早起きの甲斐もあり、ガラガラの高速道路をひた走り、
3時間足らずでまずは香川県の丸尾本店へ・・・。
 香川県は金毘羅さんで有名な金毘羅町にこの蔵元はあります。

 国道の脇には写真の様な田園風景が広がります。
 一本脇の道に入っていくと、昔ながらの町並みが並ぶなか、町並みに溶け込むように蔵元がありました。

 この蔵元、古くは幕末の頃、桂小五郎や高杉晋作といった勤王の志士が潜伏していたという由緒ある蔵元なんです。

 水は弘法大師ゆかりの満濃池の伏流水を使用しています。
この水質がまた面白く、仕込の前半の期間は軟水で、後半の期間は硬水と、水質が変化するとのことです。
 軟水期間はすぐにのんで欲しい酒造りに、硬水期間は熟成用の酒造りにと使い分けることで、非常に具合が良いとのことです。
 
 門をくぐった所に事務所があり、ちょうどおばあさんがラベルを書いていました。
 この蔵元のラベルはすべておばあさんの書体なんですが、大吟醸に限ってはは全て1枚1枚の手書きです!
 この蔵は昔から木樽の和釜で米を蒸しています。

 使い込まれたこの釜からも歴史を感じます。
 製麹室です。
 昨年、新しく改築したばかりとのことで、非常に綺麗でした。
 以前は1室だったものを2室に増築し、麹の育成期間の違いに対応しやすくしたそうです。
 お待ちかねの利き酒タイムです。
 写真の通りこの年に仕込んだ酒のほぼ全てを利き酒させていただきました。

 個人的には、火入れしたものよりも生の酒の方が悦凱陣らしさを強く感じます。
この年の仕上がりも非常に素晴らしく、味のある、酸の効いた仕上がりでした。

 凱陣好きの方にはまさに涎ものの光景ですね。
 ひとしきりの利き酒と説明をいただいたところで失礼させていただきました。

 お忙しいところ、有難うございました!
まとめて
 この蔵元には杜氏さんがいません。というよりも社長である丸尾さんがほぼ1人で造りをしています。
 もちろん杜氏さんがいた時代もありましたが、社長が造りを覚えるようになってからは、今の形態になったそうです。
 
 もちろん想像以上に大変ですが、逆に自分の使いたい米を使い、造りたいように造れるようになり、楽になった部分もあるそうです。

 しかしながらほぼ1人で造っているとは思えないクオリティーの高さには、毎年驚かされますし、これからもどんどん驚かせて欲しいと思いました。
番外編
香川といえば・・・・・、そう「うどん」です!
丸尾さんの案内のもと、うどんのはしごをしてきました!
ちなみに香川の人は、1日1食はうどんを食べるそうです。
しかし本場のうどんは安くてうまい!
3件回って、計4玉食しました!(食いすぎ・・・)

ちなみにこの周辺は映画「UDON」のロケ地になっていまして、今回訪問する直前まで撮影が行われていたようです。

http://www.udon.vc/movie/
芳水酒造へ
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