2008/03/17
丸尾本店 (香川県)
約1年振りの丸尾本店への蔵訪問です。
今回は奈良市のおでん屋「とうへんぼく」の店長さんと、Bさんと3人での訪問となりました。

去年に訪れた時は、自分自身、酒屋になりたてで、正直何を見るべきかよくわからずでした・・・。
今回は去年と違って何を感じるか楽しみでした。

当日は朝6時に出発!
特に渋滞にもはまらず、スムーズに辿り着きました。
 到着して車を置くと、前方からトラックに乗った丸尾さんが!

 スムーズに来たおかげで予定時刻よりも早く着いた為、まだ段取りをしてなかったようです・・・スミマセン・・・。

 ひとまず蔵の中へ。
 蔵に入ってまず目に入るのは、木の甑です。

 去年も勿論見ているのですが、改めて見るとすごいですね。

 和釜を熱するバーナーが老朽化した為、新しいものに取替え、釜周りもそれに合わせて手を加えたそうです。

 現在は金属製の甑が主流ですが、うまく使えるようになるとこの甑は素晴らしい威力を発揮します。

 蒸した米は、「ホイスト」と呼ばれるクレーンのようなもので一気に引き上げます。そうすることで一気に蒸気が抜け、米がべたつくのを防ぎます。
 ちなみに甑の中はこんな感じです。

 この上に「ダミー米」と呼ばれる、ビーズのようなものを米に見立てたものが入った袋を敷き詰め、その上に米を敷き詰めて蒸します。
 現在はすでに「甑倒し(今期の造りに使用する米の蒸しを全て終えること)」をしてまして、タンクにもろみが数本残っている状態です。

 ちなみに今年は全部で42本のタンクを仕込んだそうです。

 また、今年は新しく「備前雄町」が加わり、1年振りに「神力」も仕込んでいます。

 「7号酵母」での仕込みもあり、上層が楽しみなタンクが目白押しです♪
 瓶詰めを終えて詰まれた凱陣のお酒。

 ヨダレが出ますね・・・♪
 「ヤブタ」と呼ばれる搾り機です。

 もろみを挟む板がA型からB型にグレードアップしてました。
 ちなみにこの板、1枚が10万円位します・・・。

 でもこのB型、取り扱いがだいぶ楽なんですよね〜。
 丸尾さんもだいぶ違うって言ってました。
 「神力」のもろみです。

 泡も落ち着いてきてます。
 写真では分かりづらいですが、非常にキメの細かい穏やかな表面で、このような状態を「ちりめん」等と言うようです。

 どんなお酒になるか楽しみですね〜♪
 麹室です。

 去年来た時は麹室を新しくしたばかりでした。

 こちらでは湿度の管理を一切していない為、外気の湿度が高いと麹室の湿度も高くなり、逆もしかりです。

 特に人為的に湿度を管理せず、自然に合わせて麹造りを行っています。
 麹造りに使用する「麹箱」です。

 底に敷いた板と板の間に竹が挟まれています。
 これは結構珍しいスタイルなんですね〜。

 昔からこういったスタイルだったようで、現在も続いて同じスタイルの箱を使用しています。
 一通り説明いただいた後、丸尾さんがすこし作業に行かれたので、その間に「お楽しみ 利き酒タイム♪」。

 今回は瓶詰めされていないお酒も多いので、この6本!

 ・手造り純米酒 オオセト
 ・神出 亀の尾
 ・海老名 亀の尾
 ・赤磐雄町
 ・讃州雄町
 ・山田錦70%

 オオセトはすでに入荷してますので置いときまして、「亀の尾」は神出はしっかりしていて凱陣らしい熟成させたい味わい、海老名はすでに旨みがあり、やや飲みやすい印象。
 「雄町」はどちらも美味しかったんですが、赤磐のほうがやや甘みが強いかな。
 山田錦は今回泡なし酵母を使ったとのことなのですが、何とも個性的な味わいです。現状では気になる所もあるのですが、秋口くらいに一体どうなるのか予想がつかないです。

 しかしやっぱり旨い酒です♪
 ちなみに赤磐雄町はカレーに合うそうです!
丸尾さんも作業を終え、恒例の「うどんツアー」!

これをやらなきゃ帰れません!
今回は4軒をはしご♪
やっぱし本場のうどんは旨いなぁ〜♪
これも大事な楽しみの一つなんですよね。
 今回は日帰りだったので、後ろ髪を引かれつつ帰路につきました。

 「おもしろいすし屋があるけん、一泊していきなよ!」という丸尾さんの囁きには心が揺れましたが・・・。

 次回は絶対一泊するぞ!


 お忙しいなか色々とお付き合いくださった丸尾さんに感謝です!
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